いつも何かが足りなかった。

どこにいても何をしても寂しかった。

​

いるかもわからない私の半身を探す旅。

私の心にぽっかり空いた穴を

埋めるピースを探す旅。

​

探せば探すほど遠ざかる気がした。

もがくほど溺れていった。

​

気づいてしまえば、なんてあっけない。

私は初めから完璧だったのだ。

​

何も欠けてなどいなかった。

足りないと思う心があるだけだった。

​

私は完全な宇宙の一部にあって

私は完全な宇宙を内包する。

今はとても満ち足りた気分。

体中の皮膚が泡立って、全てのものが愛おしい。

​

もう探し物はおしまい。

さて、これからどうしよう？

​

今度こそ、全てのものを味わい尽くす旅に出よう。

生きとし生けるものと心を通わせ、

目に映る全てに心を震わせ

愛の海を泳いでいこう。

​

​この世界は何より美しい。

​

さあ、新たな出発だ。

​

​

――私たちは自分自身が

神であることを知る必要がある。

そのような意識を持つことが、

真の自由への道である。――